電気主任技術者はやめとけ?すごい資格?将来なくなる?向いている人の5つの特徴、仕事はきつい?ストレスがたまる?食いっぱぐれることはない?

電気主任技術者はやめとけ?すごい資格?将来なくなる?向いている人の5つの特徴、仕事はきつい?ストレスがたまる?食いっぱぐれることはない?

この記事では、なぜ電気主任技術者はやばい、やめとけと言われることがあるのか5つの理由や将、向いている人、向いていない人、将来性について、わかりやすく解説しています。

電気主任技術者の仕事は何をするのか?

電気主任技術者は、電気設備の管理・点検・保守・修理などの業務を行う専門職です。

電気主任技術者は、工場やビル、商業施設、住宅などの電気設備の点検・保守・修理を行うことで、安全かつ快適な生活環境を提供するための重要な役割を担っています。

一般財団法人 電気技術者試験センターによると、電気主任技術者の具体的な仕事内容は以下のようなものがあります。

電気主任技術者の仕事は何をするのか?
  • 電気設備の点検・保守・修理
  • 電気事故の防止策の立案・実施
  • 電気工事の監理・検査・報告書作成
  • 建物内の電気回路の管理・点検
  • 電気機器の性能試験・検査
  • 電気設備の省エネ・節電対策

電気主任技術者は、電気設備の点検・保守・修理など、電気設備全般に関わる業務を行う専門職です。建物内の電気回路の管理・点検や、電気工事監理など、安全性を確保するための役割があります。また、電気設備の省エネルギー・節電対策など、環境にも配慮した業務も行っています。

電気主任技術者の平均年収

電気主任技術者の年収は、業務経験や保有資格、地域、企業規模などによって大きく異なります。ただし、一般的には、他の技術職種と比較して高めの年収が期待できる職業です。

厚生労働省の「令和4年度賃金構造基本統計調査」によると、電気主任技術者の平均年収は507万円となっています。また、保有資格によっても差があり、難易度が上がるに連れて平均年収も高くなる傾向があります。

資格平均年収
第三種電気主任技術者(電験三種)350~500万円ほど
第二種電気主任技術者(電験二種)500~750万円ほど
第一種電気主任技術者(電験一種600〜800万円ほど

電気主任技術者の年収が高めになる理由は何でしょうか?

経済産業省によると、エネルギー基本計画に基づき試算すると、今後も再生エネルギー施設の増加に伴い、 第2種電気主任技術者が監督する再エネ設備の増加は約100件/年、第3種電気主任技術者が監督する再エネ設備は、今後約2,000件/年のペースで増加する見込みとなっており、年々需要が高まっていることが伺えます。

電気主任技術者の業務は、電気設備の安全性を確保することが主な任務であり、その重要性から、業務に対する責任が大きいとされています。また、現在は、電力需要が増える中、省エネルギーに関する法規制も強化されており、需要の高まりに伴い、電気主任技術者の需要も増えているため、高い年収が期待できます。

電気主任技術者になるには?電気主任技術者の資格と取得方法

電気主任技術者になるにはどうすればいいのでしょうか?

電気主任技術者に必要な資格としては、「電気主任技術者試験」があります。この試験に合格することで、電気主任技術者としての資格が取得できます。

また、電気主任技術者の資格認定を受けることで、資格を取得することができます。

電気主任技術者の資格の種類
電気主任技術者の資格には、第一種電気主任技術者、第二種電気主任技術者、第三種電気主任技術者の3つの種類があります。

電気主任技術者の資格の種類
  • 第一種電気主任技術者:すべての事業用電気工作物の監督が可能な資格です。
  • 第二種電気主任技術者:17万ボルト未満の電気工作物の監督が可能な資格です。
  • 第三種電気主任技術者:5万ボルト未満の電気工作物の監督が可能な資格です。

電気主任技術者資格の取得方法

電気主任技術者の資格を取得するには、以下の2つの方法があります。

  1. 電気主任技術者試験に合格する
  2. 電気主任技術者の資格認定を受ける
    • 認定校を卒業する
    • 実務経験を積む
    • 認定取得の申請を行う

電気主任技術者 1種、2種、3種の難易度と合格率

電気主任技術者の資格には、1種、2種、3種がありますが、それぞれの難易度と合格率はどのように異なるのでしょうか?

電験1種、2種、3種の合格率を以下にまとめてみました。

【電験一種】一次試験の合格率
年度受験者数合格者数合格率
令和4年度1,43644230.7%
令和3年度1,22537930.9%
令和2年度1,508 75950.3% 
【電験一種】二次試験の合格率
年度受験者数合格者数合格率
令和4年度68514320.8%
令和3年度899728.0%
令和2年度93313414.3%
【電験二種】一次試験の合格率
年度受験者数合格者数合格率
令和4年度6,1892,17835.1%
令和3年度5,9791,53925.7%
令和2年度6,2351,69527.1%
【電験二種】二次試験の合格率
年度受験者数合格者数合格率
令和4年度2,90469824.0%
令和3年度2,40741317.1%
令和2年度2,51270127.9%
【電験三種】合格率
年度受験者数合格者数合格率
令和4年度上半期33,7862,7938.3%
令和4年度下半期28,7854,51415.7%
令和3年度37,7654,35711.5%

以上のように、電験3種の難易度は10%前後、電験1種、2種は20%前後となっています。このようなデータを把握しておくことで、受験に向けた勉強計画を立てる際の参考にしてみてくださいね。

電気主任技術者と他電気系資格の難易度と合格率の比較

電気主任技術者以外にも、電気工事士や電気施工管理技士など、電気分野に関する様々な資格が存在します。

そこで、電気主任技術者と他電気系資格の難易度と合格率を比較してみました。

資格の種類難易度合格率
電気工事士(第二種)ふつう筆記:60%前後、実技:70%前後
電気施工管理技士(2級)ふつう一次:58%前後、二次:62%前後
電気主任技術者(第三種)難しい10%前後
電気通信主任技術者 やや難しい伝送交換:30%前後、線路:40%前後

上記のように、電気主任技術者の資格は、難易度が高く、合格率も10%前後と比較的低い傾向があります。
一方で、電気工事士や電気施工管理技士は、難易度がふつう、合格率は60%前後で比較的高い合格率となっています。
また、電気通信主任技術者は、難易度がやや難しい、合格率は30%前後と比較的低い傾向があります。
これらのデータをふまえて、勉強計画を立てる際の参考にしてみてくださいね。

電気主任技術者の仕事内容と求められる能力

電気主任技術者は、プラントやビル、工場などにおいて、安全な電気設備を保つことが求められます。具体的には、下記のような業務があります。

電気主任技術者の仕事内容
  • 電気設備の管理・監督
  • 電気設備の定期点検作業、竣工検査
  • 電気設備の清掃作業
  • 電気設備の故障対応

また、電気主任技術者は、以下のような能力も求められます。

電気主任技術者に求められる能力
  • 技術力:電気主任技術者は、電気設備の保守や点検、修理、工事などを行うため、高い技術力が求められます。電気工事士の資格を有していることが前提となります。
  • 監督力:電気主任技術者は、電気工事士や電気設備の保守・点検業者などを監督する立場にあります。そのため、的確な指示や判断力が必要です。
  • 問題解決能力:電気設備には、様々なトラブルが発生する可能性があります。電気主任技術者は、そのような問題を迅速かつ正確に解決する能力が求められます。
  • 責任感:電気主任技術者は、電気設備の保守や点検、修理、工事などにおいて、安全性や信頼性を担保する責任があります。そのため、高い責任感が求められます。
  • コミュニケーション能力:電気主任技術者は、施設のオーナーや管理者、電気工事士など、様々な人とコミュニケーションを取る必要があります。円滑なコミュニケーションができることが求められます。

電気主任技術者にはこれらの能力が求められ、電気設備の安全性を確保し、トラブルが発生しないよう務めています。

電気主任技術者は、社会インフラの安全性を担う責任ある仕事であり、求められる能力も非常に高度であることがわかります。

電気主任技術者はやめとけといわれることがある5つの理由

なぜ一部の人から電気主任技術者はやめとけと言われることがあるのでしょうか。

それには以下のような理由が考えられます。

資格取得が難しい

電気主任技術者の資格は、非常に難易度が高く、合格率も低いことが知られています。例えば、2021年度の電気主任技術者試験の合格率は、1級が3.6%、2級が6.4%と非常に低い水準でした。そのため、資格取得までのハードルが高く、多くの労力や時間を費やす必要があります。

かなりの勉強時間が必要

電気主任技術者試験には、理論、電力、機械、法規の4科目があります。これらの4つの科目を総合的に勉強していくのですが、電験3種の合格に必要な勉強時間は1,000時間程度必要だと言われています。毎日3時間ずつ勉強したとしても、約1年ほどの時間がかかります。そのため、プライベートの時間も、多くの勉強時間に費やす必要があります。

長時間労働が多く、きつい

プラントや工場などの電気設備は24時間稼働しており、電気主任技術者はその管理を行うために長時間労働が多いとされています。労働時間が長く、休日出勤が多いため、プライベートの時間が取りにくく、ストレスがたまりやすいという問題があります。

ストレスが多い

電気主任技術者は、プラントや工場などの設備には、常に多くの電気設備が稼働しており、安全性を確保する責任があります。緊急時には迅速な対応が求められるため、常に緊張感を持って業務を行う必要があります。万が一の事故が起こった場合、その責任は重大であり、社会的にも非常に厳しい批判を受けることになる可能性があります。

責任が重い

電気主任技術者は、電気設備に関するすべての責任を負っています。そのため、設備の点検や修理、改良などを行う際には、細心の注意を払わなければなりません。責任が重いため、プレッシャーを感じることが多いとされています。

電気主任技術者が向いている人

電気主任技術者は、電気設備の適正な運用や管理を担う重要なポジションです。そのため、電気主任技術者に向いている人は、以下のような特徴が考えられます。

電気主任技術者に向いている人
  • 電気系に関心がある人
  • 問題解決能力が高い人
  • 長期的な視野を持てる人
  • 責任感が強い人
  • コミュニケーション能力が高い人

電気主任技術者になるためには、専門的な知識や技能を身につけることが必要です。その上で、責任感が強い人、コミュニケーション能力が高い人、問題解決能力が高い人などといった特性を持った人が活躍できる分野でもあります。

電気主任技術者が向いていない人

一方で電気主任技術者が向いていない人は、以下のような特徴が考えられます。

電気主任技術者に向いていない人
  • 電気系の技術的な知識や興味がない人
  • 細かい作業や単調な作業に向いていない人
  • ストレス耐性が低い人
  • コミュニケーションが苦手な人
  • チームでの仕事が苦手な人

電気主任技術者が向いていない人には、技術的な知識や興味がない人や、細かい作業や単調な作業を嫌う人、責任を負うことに抵抗がある人、コミュニケーションが苦手な人などが挙げられます。この職種は高度な専門知識や責任感が求められるため、そういった方には向いていないかもしれません。

電気主任技術者の将来性

現在、社会の高度化や省エネルギーなどのニーズが高まる中で、電気主任技術者の重要性はますます増しています。その一方で、人材不足や新しい技術の導入など、様々な課題も抱えています。

電気主任技術者の将来性について、

  • 電気主任技術者の現状
  • 電気主任技術者の課題と対応策
  • 電気主任技術者の今後の見通し

の3つの観点から、将来性について考察していきます。

電気主任技術者の現状

現在、電気主任技術者の需要は高く、各企業において欠かせない存在となっています。一方で、日本の産業界全体が抱える人材不足の問題もあり、電気主任技術者の確保がますます重要視されています。

先程にも述べましたが、経済産業省によると、エネルギー基本計画に基づき試算すると、今後も再生エネルギー施設の増加に伴い、 第2種電気主任技術者が監督する再エネ設備の増加は約100件/年、第3種電気主任技術者が監督する再エネ設備は約2,000件/年のペースで増加する見込みとなっており、年々需要が高まっていることが伺えます。
しかし、一方で高齢化による後継者不足や、技術の進化に対応するためのスキルアップの必要性など、課題も多く存在します。また、電気主任技術者の業務内容や役割が多岐にわたっているため、現場によっては過度な負担がかかることもあります。
現在の電気主任技術者の現状を踏まえると、技術力の維持や後継者育成、業務負担の軽減など、企業や社会全体での取り組みが求められています。

電気主任技術者の課題と対応策

電気主任技術者は、電気事業法によって、事業用電気工作物の設置者に対し、電気工作物の工事、維持及び運用に関する保安の監督をさせるため、主任技術者の選任・届出を義務づけられています。しかし、現在、電気主任技術者の数が不足しているなどいくつかの課題を抱えています。

以下に、電気主任技術者の課題と対応策についてまとめてみました。

1. 人材不足
電気主任技術者の需要が高まる中、人材不足が深刻な問題となっています。一方で、電気主任技術者になるためには、必要な資格や技術力が高く、難易度が高いため、若い世代の人材が不足しています。また、電気主任技術者の平均年齢も高く、退職者が増える中で後継者の不在が懸念されます。

対応策:
・資格取得支援の拡充や、若年層への啓発活動などによる若手人材の確保
・女性や中高年の人材を積極的に採用することで、多様な人材の確保
・現役電気主任技術者のキャリアアップ支援などにより、後継者の育成

2. 技術革新への対応
近年、電気・エネルギー分野においては、急速な技術革新が進んでいます。電力自由化や自然エネルギーの利用促進など、社会環境の変化にも追随する必要があります。しかしながら、電気主任技術者の資格取得に必要な試験範囲は固定されており、現在の教育・研修制度が追いついていない現状があります。

対応策:
・技術革新に対応するため、資格試験範囲の見直しや教育・研修制度の改善
・業界内での情報交換や、専門知識の共有・普及に努めることで、常に最新の情報を取り入れることができる環境を整備する

3. 法令の変化への対応
「法令の変化に対応すること」は、電気主任技術者が抱える重要な課題の一つです。法令の変更や改正があるたびに、それに合わせて技術者が対応する必要があります。

対応策:
・法令改正に関する最新の情報を把握するよう心がけ、アップデートしていく
・法令改正に対応するべく、技術者の教育・研修を行い、技術者自身が最新の知識と技術を身につけ、法令改正に対応できるようにする

電気主任技術者の仕事はAIに代替される?

電気業界では、ICT技術の進化により、AIやIoTなどの技術が導入されることで、電気主任技術者の数が減るのではないかと懸念されています。

AIの自動化によって、電気主任技術者の業務が一部自動化される可能性があると不安に感じている方も少なくない思われます。

しかし、電気主任技術者はAIができない人間的な判断や対応が必要な場面において、必要不可欠な存在です。
たとえば、工場の電気設備の点検やメンテナンスにおいて、AIは機械的な点検や状態監視を担当できますが、異常が発生した場合の原因究明や対応策の検討、そして最終的な判断や決定は人間の専門家である電気主任技術者によって行われる必要があります。
また、AIが導入されたことで、従来は手作業で行われていた業務の一部が自動化され、電気主任技術者はより高度な業務に集中することができるようになるというメリットもあります。

つまり、AIの導入によって、電気主任技術者の業務が変化することはあっても、なくなることはないと言えるでしょう。

社会情勢の変化に伴い、電気主任技術者が直面する問題も変化しています。例えば、近年は省エネルギー対策や再生可能エネルギーの普及が進んでおり、それに対応するための知識や技術力が求められています。また、インフラ整備の進展により、スマートシティの構築や電気自動車の普及など、新たな分野での活躍も期待されています。

電気主任技術者の今後の見通し

現在、社会の高度化が進む中で、環境問題や省エネルギーなどに対する意識が高まっています。その中で、電気主任技術者の存在がますます重要視されるようになってきています。特に、再生可能エネルギーの需要が高まっている現代では、電気主任技術者が再生可能エネルギーに関する知識を習得し、適切に対応できることが求められています。
また、経済産業省によると、再生エネルギー施設の増加に伴い、電気主任技術者の需要は今後も増加する見込みであると予測されています。
ただし、一方で技術の進化や法律・規制の変化に追いつく必要があります。これらの課題に対応するためには、自ら進んで最新の知識や技術を学び続ける姿勢が必要不可欠です。

さらに、今後はデジタル技術の進歩により、スマートグリッドやエネルギーマネジメントシステムなどの導入が進むことが予想されています。これに伴い、電気主任技術者に求められる技術やスキルも変化することが予想されます。
つまり、電気主任技術者にとっては、今後も需要が高まると同時に、新しい知識や技術を習得していくことが必要不可欠です。そのためには、常に自己啓発を心がけ、最新の知識や技術を学び、積極的にスキルアップすることが求められます。

電気主任技術者のよくあるQ&A

電気主任技術者はなくなる?

現在、電気主任技術者の需要は高く、今後も需要が続くと予想されます。経済産業省が発表した「電気主任技術者制度について」によれば、エネルギー分野においては「再エネ設備の増加が見込まれる需要側の要因から、第2種電気主任技術者は、約1,000人不足する可能性、第3種電気主任技術者は、約800人不足する可能性。人口減少を背景として、需給ギャップは大幅に拡大する可能性。」があると述べられています。

以上のデータから、電気主任技術者の人手が不足するということは、言い換えると需要があるということで、むしろ今後も需要が続く可能性が高いと考えられます。

電気主任技術者ってすごい?

電気主任技術者は、一般的には電気設備の安全を管理する役割があります。電気主任技術者の仕事は非常に重要であり、電気設備が正常に稼働していない場合、事故や火災などのリスクがあります。そのため、電気主任技術者は、建物や施設の安全性を確保するために必要不可欠な存在といえます。

これらのことから、電気主任技術者は、高度な知識や技術、経験が求められる一方で、その業務の重要性から高い評価を受け、安定的な収入を得ることができる魅力的な職業であると言えます。

電気主任技術者がすごいかどうかは、人それぞれ考え方の違いがあり、一概には言い切れないかもしれませんが、電気主任技術者が持つ能力やスキル、仕事の重要性は誰もが認めるものです。

電気主任技術者の年収は比較的高く、他の資格と比較しても難易度が高く、仕事の重要性も誰もが認められていることから、電気主任技術者の仕事はすごいと言えるかもしれません。

電気主任技術者は食いっぱぐれることはない?

電気主任技術者は、電気工作物の保安の監督を行う責任者であり、他の資格と比較しても難易度が高く、比較的高い年収を稼ぐことができます。

前述のように、電気主任技術者の仕事がなくなることも考えづらいです。

そのため、食いっぱぐれる心配はないと思われます。

参考:

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