この記事では、なぜ農学部はやばい、やめとけと言われることがあるのか5つの理由や、入って良かった、後悔している口コミ・評判、体験談、将来性、向いている人、向いていない人、農学部の就職に強い人気おすすめ有名大学ランキングなどについてわかりやすく解説しています。
農学部とは
農学部とは、農業や生物に関する学問を深く学ぶ学部です。この学部では、農業だけでなく、微生物や植物、動物など、人間が利用する生物全般について研究を行います。農学部の特徴としては、「基礎研究」と「応用研究」の両面から学ぶことができる点です。
基礎研究では、「生物がどのように生きているのかを明らかにする」という視点から、微生物や植物、動物の生態や生理について探求します。一方、応用研究では、「生物を社会に役立てる方法を考える」という視点から、農業や畜産、林業、水産業などの分野において、効率的な生産技術や環境保全の取り組みを研究します。
農学部では、農業に関する工学や経済学を学ぶ学科もあり、幅広い視野で農業に取り組むことができます。また、最近では農業や林業に関連する微生物や遺伝子工学、有機化学など、専門的な学問も深く学ぶことができます。さらに、獣医の資格を取得できる学科も農学部に分類されており、獣医を目指す方にも適しています。
農学部は、広範な分野にわたる学問を学ぶことができるため、動植物が好きでモノづくりに興味がある方や、農業に最新の技術を応用したい方、社会で役立つ技術を身につけたい方におすすめの学部です。農学部での学びを通じて、生物の本質や持続可能な農業の実現に貢献することができるでしょう。
農学部の学科一覧
農学科
農学科では、農業全般に関する知識を身につけます。作物の育成や家畜の飼育法などを学び、農業の発展や環境保全に取り組む人材を育成します。
農芸化学科
農芸化学科では、食品や環境分野の問題を化学的手法によって解決することを目指します。微生物を使った環境にやさしい技術や、美味しくて健康に良い食品の研究などを行います。
農業工学科
農業工学科では、農業の生産技術や生産環境の改良、機械化による農業経営の研究を行います。地域の自然環境の保全を考えながら、効率的な生産や環境への配慮を追求します。
農業経済学科
農業経済学科では、農業の経済的な側面について研究します。生産者の所得向上や経済的な安定、消費者の生活の向上に貢献することを目指します。国内外の農業に関連した経済現象を分析し、解決策を考えます。
森林科学科
森林科学科では、持続可能な森林の育成や保全に取り組む専門知識を身につけます。自然科学と社会科学の両分野を基礎に、森林の管理や環境保全について学びます。
獣医学科
獣医学科では、動物の医学と生物学を幅広く学びます。畜産動物から野生動物まで、さまざまな動物の健康管理や病気の治療を学び、獣医療のスペシャリストを養成します。
畜産学科
畜産学科では、家畜の生産や飼養に関する総合的な研究を行います。畜産業における生産・利用方法や遺伝子機能の追究、バイオテクノロジーの応用などに取り組みます。
水産学科
水産学科では、水域の食糧生産や環境保全に関する研究を行います。生物や増養殖、漁業、水産加工業などの学問分野から、環境保全に取り組む専門知識を身につけます。
それぞれの学科では、農学部の幅広い領域において専門性を深めながら、農業や食料、環境に関する重要な課題に取り組むための知識と技術を学びます。
参考:文部科学省
農学部は何をする、何を学ぶか?
農学部は、幅広い学習内容と実体験を通じて、生命、食料、環境といったテーマについて学ぶ学部です。
具体的には、生物学、動物学、植物学、森林学、環境学など、多岐にわたる学科が設置されています。
1、2年次では基礎的な科目からスタートし、3、4年次には専門的な授業や研究に取り組むことが一般的です。
1、2年次では、生物学や化学といった基礎科目から始まります。また、経済学や栄養・食物学、環境科学や教育学に関する学びも網羅的に行われます。農業に関連する生産、加工、流通、販売、教育についても幅広く学びます。この時期の学びは、農業について多角的に理解を深めることにつながります。
学年が上がると、より専門的な授業が行われるようになります。3年次からは研究室に配属され、自分の興味や関心に応じたテーマで研究を深めます。農作物の品種改良や水産物の養殖、食品加工、食品の需要と供給のバランス、環境汚染など、さまざまな研究テーマがあります。自分の興味がある分野を見極めながら、じっくりと研究に取り組むことが重要です。
農学部の特徴的な点は、座学だけでなく実習や体験型の授業も重視していることです。農業実習や加工実習、フィールドワーク、動物の飼育、現地調査など、実際の現場での経験を通じて学びを深めます。これにより、理論と実践を結びつける能力を養うことができます。
さらに、農学部では最先端の研究も行われています。バイオサイエンスやバイオテクノロジーなど、新たな技術や知見を追求する研究が行われています。農学部には、先進的な研究施設や設備が整備されている大学もありますので、最新の知識と技術に触れることができるでしょう。
農学部では、幅広い学問領域を通じて生命や環境について学びます。理論と実践を組み合わせながら、農業や環境の課題に取り組むことが求められます。多様な知識と経験を身につけることで、将来的には食料問題を解決する持続可能な農業や環境保全に貢献することができるでしょう。
農学部卒業後の進路と主な就職先
大学院に進学
農学部卒業後の進路として、大学院へ進学する道があります。大学院ではより専門的な知識を深めることができます。研究に興味があり、学問を追究したい方にはおすすめです。大学院での研究は、新たな発見や学術的な成果を生み出すチャンスです。さらなる学術的なスキルや専門性を身につけることで、研究者や教育者としての道も開けます。
食品メーカー
農学部卒業生にとって最も人気のある就職先が食品メーカーです。食品メーカーは、幅広い商品を扱う企業であり、食品の製造や品質管理、商品企画などの職種があります。農学部で学んだ食に関する知識や技術が活かせる職場です。食品業界は食の安全や健康への意識が高まっており、将来性も期待されています。
製薬・化粧品会社
製薬会社では医薬品の研究開発や営業、化粧品会社では商品開発や研究職などがあります。農学部で学んだバイオサイエンスや生物の知識が活かせる業界であり、専門性の高い仕事が求められます。製薬業界や化粧品業界は常に進化しており、新たな商品や技術を生み出す魅力があります。
農家・JA(農業協同組合)
農学部卒業生には農家やJA(農業協同組合)への就職も選ばれる道です。農業に携わりたい方にとって、自営農家やJAでの働きは魅力的です。農業技術の指導や農畜産物の販売、地域経済の安定に寄与する仕事です。農学部で学んだ知識や技術を活かし、地域の農業発展に貢献することができます。
農薬・肥料、種苗メーカー
農学部卒業生には農薬・肥料、種苗メーカーも魅力的な就職先です。農業に欠かせない肥料や農薬の研究・販売を行う企業や、新しい品種の開発・販売を手がける種苗メーカーがあります。農芸化学やバイオサイエンスの知識を活かし、農業の生産性向上や品質改良に貢献する仕事です。農業の発展に寄与するやりがいを感じることができます。
獣医師
農学部には獣医学科があり、獣医師としての道もあります。動物病院や動物園、畜産企業などで動物の健康管理や治療に携わる仕事です。農学部で学んだ動物学や獣医学の知識を活かし、動物たちの健康と福祉に貢献することができます。動物との関わりを大切にする方には、やりがいのある職業です。
飼育員などの動物業界
動物園や水族館などで動物の世話や展示、教育活動を行う飼育員や、トリマーやペットショップ、ペットビジネスなど動物関連の仕事があります。農学部で学んだ動物生態学や環境学の知識が活かせる職場です。動物たちとの触れ合いや環境保全に関わる仕事で、自然とのつながりを大切にする方には魅力的な職業です。
畜産業界
牛や豚、鶏などの畜産物を育てて加工・販売する仕事です。生産現場での経験を通じて、畜産物の品質や安全性を確保し、食の安全に貢献することができます
水産業界
水産業界では、魚介類の養殖や漁業、水産加工業などのさまざまな職種があります。農学部で学んだ水産関連の知識や技術を活かし、持続的な水産物の生産や海洋資源の保護に貢献することができます。また、水産業界は地域によって特色があり、伝統的な漁業文化との結びつきも深いため、地域の発展にも寄与できる仕事です。
公務員
農学部卒業生には公務員としての道もあります。農林水産省や国土交通省、環境省などの国家公務員や、地方自治体の農政部や農業技術センターなどでの職員を目指すことができます。公務員としての魅力は、社会の公共のために働くことができることや、安定した労働環境があることです。農学部で培った専門知識や技術を活かし、農業政策の立案や農業振興に貢献することができます。
以上が、農学部卒業後の進路と主な就職先の一部です。各分野にはさまざまな職種や魅力がありますが、自分の興味や適性に合った道を選ぶことが重要です。
将来のキャリアを見据えながら、自身の専門性や情熱を活かせる場所を見つけましょう。
なぜ農学部はやばい、やめとけと言われることがあるのか5つの理由
なぜ農学部はやばい、やめとけと言われるの?
多くの人が農学部について否定的なイメージを持っているかもしれませんが、その理由にはいくつかの要素が絡んでいます。
実際には、農学部には魅力的なポイントもたくさんありますが、なぜやばいと言われることがあるのか、その理由を見てみましょう。
就職に弱いイメージがある
農学部の卒業生が就職するのは難しいというイメージがあります。食品メーカーや農業関連企業以外の選択肢が少ないため、競争率が高くなる傾向があります。
農業の現場は季節や天候に左右されるため、安定した収入が得られないことがある
農業は自然のサイクルに依存しているため、季節や天候の変化によって生産や収益に影響が出ることがあります。そのため、安定した収入を得ることが難しいこともあります。
実験は待ち時間が長く、時間や労力がかかることがある
農学部の学生は実験やフィールドワークを多く経験します。実験を途中でやめて、明日から続きをやろうということができないので、待ち時間が長く、時間や労力がかかることがあります。
社会的な評価やイメージが他の職種に比べて低いことがある
農業の専門性が他の職種と比べて理解されにくいことがあります。農業や農村地域のイメージが古く、社会的な評価やイメージに不安を感じる人もいます。
農業の現場では体力的にきつい
農業は体力を要する仕事であり、農業の現場では農作業や動物の世話など、体力的な負担があります。体力に自信がない人にとっては、農学部での学びや現場での実践がきついと感じることがあるかもしれません。
以上の理由からやめとけと言われることもあるかもしれませんが、農業や食品産業に興味や情熱を持つ人にとっては、専門性の高い知識や技術、魅力的なキャリアパスを得ることができます。
食料危機や食料自給率の低下など、農業や食品産業の重要性が高まる現代社会において、農学部出身者の専門知識や技術はよりいっそう需要が高まっています。将来のビジョンや自身の適性を見極めながら、自分に合った道を選ぶことが大切です。
農学部での学びは、食と環境に関わる重要な知識や技術を身につけるきっかけとなるでしょう。
農学部に入って良かったと感じている口コミ・評判、体験談
農学部に入って良かったと感じている口コミ・評判、体験談をまとめました。
東京理科大学
渋屋誠
3 件のクチコミ6 か月前
引用:Google Map
母校です。
研究施設や部活・サークル等とても充実していて有意義な4年間を過ごすことができました。
バイオサイエンス系の学部学科は偏差値も上がってきていて、それなりの研究ができるカリキュラムが組まれているので納得です!
先日久しぶりにサークル活動にOBとして参加させていただきましたが、やはりいい大学だと思います。
東京農業大学
こまる
132 件のクチコミ2 年前
引用:Google Map
卒業生です。基本的に一般入試組は同じレベルの人が多く接しやすいですが、付属高校あがりの人だと著しくレベルが低い人がいる印象です。
そういった人に限ってバイサイや化学、醸造などといった人気の高い学科にいるので、この人たちに枠取られたと思うと腑に落ちませんでした。
醸造は卒業生の酒造会社などのご子息がコネで入るので一般の枠はほとんどありません。
しかし、専門的なことを学ぶ大学のため、卒業後も長く続く友人ができる大学です。
1年生の時必修の授業で講師よりアカハラを受け単位を落としました。学生課に相談の後、学長への意見書を作成、講師は非常勤だったからか担当クラスを降格させられていました。直接ではありませんが、学生課との面談の機会もいただき無事解決しました。学内ではその非常勤講師に会う度に睨まれましたが、こちらは悪くないのと、大学側がしっかり対応してくれたので満足した記憶があります。落とした単位については、再履修となりましたがその科の教授が取り計らってくれてクラス分けテストを受けずにその教授のクラスに入れてくれました。
農学部に入って後悔したと感じている口コミ・評判、体験談
農学部に入って後悔したと感じている口コミ・評判、体験談をまとめました。
東京農業大学
散人
86 件のクチコミ6 か月前
卒業生です。
最近の教授陣の大半は、いわゆる【外様教授】で他の大学からみえており、【譜代教授】と呼ぶべき農大卒業の教授(副手・助手・講師・准教授を含む)は大学教授全体の半分以下です。
自然と校風は変わってしまい、昭和の頃の野暮ったくも、のどかな雰囲気はありません。
現在は(コロナの件はさておき)オシャレで今風な雰囲気ですが、【外様教授】が増えたことで大学というよりも会社化してしまったようで、自分の講義時間が終わると、定時には帰宅する教授が多いようです。追伸
キャンパスは【元陸軍自動車隊(学校)】の跡地に建てられ、当時祀られていた神様が世田谷八幡宮に移され、本殿に『自動車神社』として祀られています。受験には直接関係ないかもしれませんが、御参りしても良いかも…
引用:Google Map
農学部が向いている人
農学部が向いている人は、以下の特徴が考えられます。
- 食や農業に興味と情熱を持っている
- 自然や環境に関心がある
- 地域や社会へ貢献したい
- 実用的な技術を身につけたい
- 体力的な作業が得意
農学部には多くの魅力があり、これらの特徴を持つ人にとっては充実した学びと将来のキャリアが待っています。
自分の興味や志向性と一致するか、将来の目標との整合性を考えながら、農学部を選択することが重要です。
農学部での学びは、食や環境に関わる社会的な課題に取り組むための力を培う大きな一歩となるでしょう。
農学部が向いていない人
農学部が向いていない人は、以下の特徴が考えられます。
- 食や農業に興味がない
- 自然や環境に関心が薄い
- 将来の安定性に重点を置きたい
- 社会的な評価やイメージにこだわりが強い
- 体力的にきついのが苦手
農学部は食や農業に興味や情熱を持ち、自然との関わりや実践的な学びを求める人にとって魅力的な選択肢です。
しかし、個々の興味や目標に合わせて適切な進路を選ぶことが重要です。
農学部が向いているかどうかを自身の志向性や将来のビジョンと照らし合わせ、慎重に考えることが大切です。
農学部の就職に強い人気おすすめ有名大学ランキング
2022年学部系統別実就職率ランキング(農学系)
中部大学・応用生物学部(実就職率97.6%)
1位に輝いたのは中部大学の応用生物学部です。実就職率は97.6%と非常に高い水準を誇ります。中部大学の応用生物学部は、愛知県に所在しており、幅広い生物学分野に特化したカリキュラムが特徴です。生物の応用に関する知識と技術を学びながら、産業界や研究機関との連携も積極的に行っています。また、大学内には研究施設や実験室が整備されており、実践的な学びを重視しています。
三重大学・生物資源学部(実就職率95.6%)
2位には三重大学の生物資源学部がランクインしています。実就職率は95.6%と高い水準を維持しています。三重大学の生物資源学部は三重県に位置しており、自然環境や生物資源の持続可能な活用について学ぶプログラムが充実しています。学生は実際のフィールドワークや研究実習を通じて、生物資源の保全や持続的な利活用に関するスキルを身につけます。また、国内の研究機関や企業との連携も盛んであり、幅広いキャリアパスを選択することができます。
茨城大学・農学部(実就職率95.6%)
茨城大学の農学部は、茨城県の農業産出額全国3位(2021年)という地域の特性を生かした教育を展開しています。自治体や企業、農家との連携を重視し、講義や実習を通じて実践的な知識や技術を身につけることができます。食生命科学科と地域総合農学科を設置しており、食料問題や地域産業振興に貢献する力を養う教育プログラムが充実しています。また、国際インターンシップなど、海外での活躍にも力を入れています。
徳島大学・生物資源産業学部(実就職率95.5%)
徳島大学の生物資源産業学部は、実践的な教育と産学連携に力を注いでいます。学部内には、応用生命コース、食料科学コース、生物生産システムコースがあり、それぞれの領域で幅広い知識とスキルを身につけることができます。農業や食品、森林資源に関する豊富な実習や研究機会が提供され、実践力を高めることができます。また、地域や企業との連携を重視し、実践的な課題解決能力を育成しています。
龍谷大学・農学部(実就職率95.3%)
龍谷大学の農学部では、2023年4月から学科名称が変更され、さらなる充実を図っています。生命科学科と資源生物科学科から、生命科学科と農学科へと改編されます。学部では、食と農の2つの視点からそれぞれの役割や意義を学び、食の循環の中で課題解決の方法を追究します。各専門分野での知識を統合し、食と農に関わる多様な課題を解決できる人材の育成に力を入れています。
農学系のランキングでは、国立大学がトップ10に6つもランクインしており、地域の農業産出額ランキング上位の大学や地方大学の躍進が目立ちます。これらの大学では、地域資源や産学連携を活かした実践的な教育が展開され、学生たちは幅広い知識と実践力を身につけることができます。農学部の就職に強い大学として、多くの学生から注目を集めています。
農学部のよくあるQ&A
農学部は馬鹿にされる?
農学部は頭悪い、就職ないと馬鹿にされる?と不安に思っている方も多いかもしれません。確かに一部の人からはそういった目で見られるかもしれませんが、それは単なる偏見にしか過ぎません。
農学部の学生たちは、農業や食品産業などの専門的な分野を学ぶことで、社会に貢献しています。農学部の学問領域は多岐にわたり、バイオサイエンスや環境保護など、最先端の研究を行っています。
また、農学部の卒業生の多くは農業や食品関連企業だけでなく、研究機関や行政、国際機関などさまざまな分野で活躍しています。就職先は限られるかもしれませんが、その分野においては高い専門知識とスキルを持った人材として求められています。
農学部は、一部の偏見を受けることもあるかもしれませんが、それにとらわれず自分の意志を貫き、自身の可能性に向き合っていくことが大切です。自分の選んだ道に自信を持ち、努力を重ねながら成長していけば、周囲の評価も変わっていくでしょう。
農業は、第一次産業として社会に必要不可欠な職業であり、農業や食料問題に対する取り組みを通じて社会に貢献し、持続可能な未来を築くための重要な役割を果たしています。
その重要性と価値を理解し、自信を持って進んでほしいと思います。彼らの努力と情熱が、農業や食品産業の発展に貢献し、社会全体を支えているのです。
農学部に行くと何になれる?
農学部の学生たちは、農業や食品産業などの分野で幅広いキャリアを築くことができます。
農学部卒業後の進路としては、以下のような分野や職業で活躍することができます。
- 大学院に進学
- 食品メーカー
- 製薬・化粧品会社
- 農家・JA(農業協同組合)
- 農薬・肥料、種苗メーカー
- 獣医師
- 飼育員などの動物業界
- 畜産業界
- 水産業界
- 公務員
農学部の学びは、農業や食品産業だけでなく、環境問題や持続可能な社会への貢献にも繋がる幅広い知識とスキルを身につけることができます。
自分の興味や適性に合わせて、農学部での学びを通じて将来の可能性を広げていきましょう。
農学部は就職ない?悪い?
農学部の就職について、よく悪いイメージがあるかもしれませんが、実際のところはどうなのでしょうか?
結論から言えば、農学部の就職は必ずしも悪いわけではありません。
たしかに工学部と比べると相対的に弱く見えるかもしれませんが、農学部は文系学部よりも就職が良い傾向にありますし、一般的な民間企業や公務員の技術職にも就職できる可能性があります。
農学部の学ぶ分野によっても就職先は異なりますが、先程も述べたように、
- 食品メーカー
- 製薬・化粧品会社
- 農家・JA(農業協同組合)
- 農薬・肥料、種苗メーカー
などの職種に就職できるでしょう。
ただし、地学や地球科学系、動物系の場合は就職状況が厳しいこともあります。民間企業での需要が少ないため、就職先は小売店や営業が主な選択肢となります。しかし、これらの学科に進まなければ問題はありません。
また、研究職を目指す場合には大学院に進学する必要がありますが、公務員や独立行政法人は農学部からでも就職できる場合があります。
農学部の就職は一概に悪いとは言えません。適切な進路選択や就活の準備を行い、自身の専門知識やスキルを活かす就職先を見つけることが重要です。農学部で学んだ知識と情熱を持って、自分自身の未来を切り拓いていきましょう。
農学部の女子率は?なぜ女子多い?
大学の農学部は、昭和の時代こそ「男子学生が多い」学部として知られていました。
しかし、現在は男女問わず人気があり、学部によっては女子学生の方が多いケースもあります。
昭和の時代は、農学部の男女比は9:1でしたが、平成になるに連れて女子の進学率が増え、現在では6:4だと言われています。
学部や学科、年度ごとに多少の差はありますが、今でも男子学生の方が少し多いか、もしくは半々のイメージだと言えます。
農学部で有名な東京農業大学、茨城大学、名城大学の男女比は、
- 東京農業大学 5:5
- 茨城大学 5:5
- 名城大学 生物資源学科、生物環境科学科 6:4、応用生物化学科 2:8
となっています。
かつては農学部は男子学生が多いイメージがありましたが、現在は女子学生の進学率が増え、農学部においても女子学生の比率が高まっています。
農学部はなぜ女子が多いのか?について以下の理由が考えられます。
一つの理由は、農業や食に対する関心の高まりです。近年、持続可能な農業や食品安全への意識が高まり、女性を中心に農業や食品に関わる仕事に興味を持つ人が増えています。農学部は農業や食品について学ぶ場であり、女性にとって自身の関心や志向に合った学問領域として選ばれることが多くなっています。
また、農学部は緑豊かな環境での学びや実地研究の機会が多いことも魅力の一つです。自然との触れ合いや地域との関わりを大切にする農学部の学習環境は、女性にとって心地よく魅力的なものとなっています。
さらに、農学部の学問領域は多岐にわたります。農業や食品産業だけでなく、環境保護や生物科学、バイオテクノロジーなどの分野にも広がっています。
これらの分野は社会的な課題に対応し、地球環境や人々の生活に貢献することが求められています。女性が社会貢献を果たすための道として、農学部が選ばれることが多くなっているのです。
農学部の女子率の増加は、農業や食品に対する関心の高まりや学問領域の幅広さ、学習環境の魅力などが要因として挙げられます。女性が農学部で活躍し、持続可能な社会づくりや食の安全を担う存在として注目されています。
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